皆既月食 説明編

今日は10日から11日にかけて行われる皆既月食に向けて、
皆既月食とは何なのかを説明します。


月食は地球の影に月が入るためにおこる現象です。
地球の影の反対側には太陽があり、
太陽、地球、月は一直線に並んでいます。

普通このときの月は満月ですが、
地球の公転と月の公転とが少し傾いている為、
偶々月が地球の本影に入った時だけ、
月食が起こるのです。
しかし皆既月食は月全体が本影に包まれるときに起こるので、
起きる確率は更に少なくなるのです。


また、何故皆既中の月は赤くなるのかと言うと、

月が地球の影に入った時、
地球の大気層が太陽光線をわずかに屈折させて、
影の部分に入り込むからです。
この時、青い光は大気中で散乱し、
残りの赤い光が月に届きます。
この原理は夕焼け空が赤くなるのと同じです。
だから影に包まれても真っ暗にはならないのです。