使わない常用漢字 4
普段使わない様な
中学2年生の常用漢字の紹介。
今日で最後です。
朕
此れは絶対に使わない!
使うとしたら天皇様くらいだ!
朕の読みは、
「チン・ジン・われ」。
朕は形声文字。
舟を意味する「月」と
上へもちあげるを意味する「朕 - 月」(声)
の二つを合わせた字。
舟をさかのぼらせる意という。
借りて代名詞に用いる。
意味は、
- 天子の自称。われ。わたくし。
- きざし。しるし。
→1.広く自称代名詞として用いられていたが、
中国、秦の始皇帝のとき、皇帝の自称とし、
他の人の使用を禁止したのが伝統となった。
璽
使わない常用漢字の王。
字形にも風格が漂っている。
璽の読みは、
「シ・ジ・しるし・たま」。
璽は形声文字。
「玉」と大きくさかんを意味する「爾」(声)
の二つを合わせた字。
玉製の立派な天子の印の意。
意味は、
- しるし。おしで。天子の印。玉製の印。
- たま。三種の神器のうちの八坂瓊勾玉(やさかにのまがたま)をいう。
塑
熟語が大変少なく、
「塑」が最初来る熟語は
「塑性」や「塑像」くらい。
塑の読みは、
「ソ・ス」。
塑は形声文字。
「土」と「朔」(声)
の二つを合わせた字。
意味は、
土をこねてある形につくる。
また、土でつくった型。土人形。でく。
篤
此の字は人名くらいにしか使わないと思う。
何だかよく分からない字。
篤の読みは、
「トク・あつい・あつし」。
篤は形声文字。
「馬」と「竹」(声)
の二つを合わせた字。
もと、馬がゆっくり歩く意。
「竺」に通じて、あつい意の用いる。
意味は、
- あつい。手あつくする。誠意がある。熱心である。
- 病気が重い。
勅
此の字は既に『難読常用漢字』
のコーナーで説明しましたが、
普段使わないのでもう一度説明。
勅の読みは、
「チョク・チキ・いましめる・みことのり」。
勅は敕の通俗体。
敕は会意文字。
攴、強制するを意味する「攵」と
木にむすびつけた袋を意味する「束」
の二つを合わせた字。
しめつける、いましめる意。
意味は、
明日は愈々準備登校。
春休みももう終わり。
なので確り勉強して
3年生に備えましょう。
あと“使わない常用漢字”というのは、
飽く迄僕の匙加減なので、
此れ迄の『使わない常用漢字』で
紹介しなかった漢字の中に、
「此の常用漢字も使わないだろー」
という中2の常用漢字がありましたら、
コメントでお気軽にお申し付け下さい。
- 追記
Wiiのインターネットチャンネルで、
僕のブログの此の前の記事の
環境依存文字の漢字を見たら、
一部の漢字は□(四角)になってました。
なので漢字を説明するときは
これからも環境依存文字の使用を控え、
どうしても説明したい場合は、
今迄の様に(○ - □)や(△ + ×)
という感じで説明します。
どういうことなのか分かり難い
という方はコメントを。