使わない常用漢字
「学校では習ったけど絶対使わないよ!」
って漢字ありますよね。
今日はそんな漢字を
中学2年生の『漢字ノート』から
5つ抜き出して意味等を説明します。
抵
熟語「抵抗」くらいでしか使わないし、
「低」という字とも酷似していて
紛らわしく地味な字です。
抵の読みは、
「テイ・シ・あたる・あてる」。
抵は形声文字。
「手」と「抵」の右側のあたるを意味する字(声)
の二つを合わせた字。
手をあてておす意。
意味は、
- あたる。あてる。ふれる。また、相当する。
- こばむ。さからう。ふせぐ。
- いたる。とどく。
衡
此れもあまり使わないし、
読み「コウ」で変換しても中々出ない様な
地味な字です。
衡の読みは、
「コウ・よこぎ・かぶき・はかる・はかり」。
衡は形声文字。
「衡」の真ん中の牛の大きな角を意味する字と、
十字路を意味する「行」(声)の二つを合わせた字。
牛の角にしばりつけた横木の意。
転じて、てんびんの横木の意から、
はかり、はかる意を表す。
意味は、
- よこぎ(横木)。かぶき(冠木)。また、横。横ざま。
- はかり。はかる。また、つり合いがとれている。たいら。
- 星の名。北斗七星の第五星。衡星。
慨
「概」は使うときもあるけど、
此れに酷似している「慨」は、
「感慨」とかでしか使わない地味な字。
慨の読みは、
「カイ・ガイ・なげく」。
慨は(心 + 皀 + 牙)の略体。
此の字は形声文字。
「心」と一杯につまるを意味する「皀 + 牙」(声)
の二つを合わせた字。
むねをつまらせなげく意。
意味は、
なげく。いきどおる。いきどおりなげく。
憾
「感」という字が元々「感じる」等の
心を表すのに、
更に「心」を付けてどうすんだという字。
熟語も「遺憾」くらいで大変少なく地味。
憾の読みは、
「カン・うらむ・うらみ」。
憾は形声文字。
「心」と心に強い衝撃をうけるを意味する「感」(声)
の二つを合わせた字。
うらむの意。
もと、「感」のみでこの字義を表したが、
のち「心」を加えて、
特に悪い感情を表す場合に用いる。
意味は、
うらむ。うらめしく思う。残念である。
心残りである。また、うらみ。
尉
此れは地味だ。
特に特徴のない形の字だし、
読みはTVで最初に映された「イ」しか習ってない。
尉の読みは、
「イ・ウツ・じょう」。
尉は形声文字。
「寸」と「火」と
ひのしをするを意味する「尸 + 二」(声)
の三つを合わせた字。
火斗で布をのばす、おさえる意。
「熨」の原字。
意味は、
- おさえる。ひのしでおさえてしわをのばす。また、ひのし。「熨(ツウ)」に同じ。
- 警察・刑罰・軍事・自衛をつかさどる役人。
- 書名。
- じょう。
・昔の衛門府(エモンフ)・兵衛府(ヒョウエフ)・検非違使(ケビイシ)
などの三等官。
・おきな。老翁。また、老人の白髪の面。
・炭火の白い灰。
こんな地味でいつ使うのか分からない
様な漢字だからこそ
漢字テストによく出題されるので、
此のコーナーでよく勉強しておきましょう。
またいつか紹介するのでお楽しみに!
- 追記
全然使わない常用漢字外の漢字は、
変換すると「環境依存文字」
になることが多いのですが、
載せても問題は無いでしょうか?
環境依存文字は古いPCの機種で表示すると、
文字化け等の不具合が起きるのですが、
表示出来る僕のPCでは調べようがないので、
どうだかコメントを下さい。
皆平気だったら
これから使っていこうと思います。
↓が環境依存文字の漢字
丫 瘂 鼃 啞 异
猒 脗 耦 氬 虀