ルイージ
依然マリオのキャラクター紹介をしたので、
今日はルイージを紹介します。
ルイージ
皆さんお馴染み、緑の人気者ことルイージです。
フルネームは「ルイージ・マリオ」
マリオの双子の弟なので
名字はマリオと同じ「マリオ」です。
其の為、年齢もマリオと同じく、
26歳前後です。
マリオシリーズにおいては、
地味で報われないといった役割で存在感を放っています。
なので“永遠の2番手”と呼ばれたりもします。
名前は任天堂の米国法人の社員が付けたものです。
イタリア人に多い上に語呂の良い名前を模索した結果「ルイージ」となりました。
又、「宮本茂が『マリオの類似(るいじ)やからルイージでええんちゃう』
と言ったために決まったことに由来する」というのは俗説だそうです。
因みに「宮本茂」という人は、
マリオの生みの親であり、
任天堂の様々なゲームを手掛けている偉大な方です。
↑宮本茂氏
ルイージの性格は心優しいが、臆病であり、おっちょこちょいな一面が目立ちます。
他にも日記を付けていたり、帽子は手洗いに限るといった拘りを持っていることから、
マメな性格である事が窺えます。
一人称は「ボク」で、基本的に柔らかめの口調で喋ります。
お化けや怪物といった類のものが大の苦手です。
↑ルイージマンションより
当初マリオより高い声を発していましたが、
『マリオゴルフ64』からは低い声で喋るよう変更され、
気弱さが強調されるようになりました。
でもゲーム内での声優はマリオと同じく
チャールズ・マーティネーが務めています。
登場初期はマリオと色違いなだけで
全く特徴に違いの無いキャラクターでしたが、
後に双方を区別する為、幾つかの相違点が加えられました。
色違いだけの設定を脱した作品は、
1986年7月20日公開のアニメ『ピーチ姫救出大作戦!』であり、
マリオよりも細身で長身になっています。
ただし色は緑ではなく青でした。
↑色違いだけの設定を脱した作品の一部
現在の設定では、兄のマリオより長身で痩せ型、
カイゼル髭、シャツ・帽子が緑でオーバーオールが紺色、
帽子のマークが「L」である事が主な相違点であり、
ヒゲの形も若干異なります。
マリオとの違い
初期の作品では、ゲーム&ウォッチ版『マリオブラザーズ』等、
後に一人立ちするマリオの相棒として登場しましたが、
姿も能力も全く違いがありませんでした。
業務用の『マリオブラザーズ』でプレイ上の識別の為に
マリオの色違い(緑のシャツに白のツナギ・帽子)のキャラクターが登場し、
これが今の"緑のルイージ"としての初登場作品となります。
シリーズを重ねるうちに、ただの2プレイヤーキャラとしてではなく、
徐々にマリオとは違った個性が現れてきます。
初めてマリオとの差別化が図られた作品は『スーパーマリオブラザーズ2』です。
この作品では「マリオに比べてジャンプ力が高いが滑りやすい」
という上級者向けの一癖ある操作設定にされました。
後に、これがマリオに対するルイージの最も基本的な性能の違いとされ、
以降のアクションシリーズでもこの設定が多用されるようになります。
他にも、服装の配色がシャツ・帽子が緑、ツナギが紺色になり、
長身で痩せ型、マリオと髭の形が異なる、
ジャンプ時に足をバタつかせる、少し気弱な性格、多少ドジ
といった、マリオとは大きく異なるルイージならではの特徴が次々と作られました。
スポーツ系のゲームでは、マリオ共々、
平均的な能力を持つオールラウンダーとして扱われますが、
マリオはパワーが若干強くなっているのに対し、
ルイージはテクニックに長けているという差もある
(『マリオテニスGC』では攻撃系スペシャルショットに
マリオは巨大な鉄のハンマーを使用したのに対し、
ルイージは巨大なピコピコハンマーを使用した等)。
↑マリオテニスGCより
長年2プレイヤー用のキャラやパーティゲーム要員としての活躍しか無く、
後発キャラのヨッシーやワリオにまで主役作を先に発表されてきたルイージですが、
『ルイージマンション』で主役の座に就きました。
RPGシリーズにおける第1作目である『スーパーマリオRPG』では
取扱説明書や一部のセリフ、エンディングにしか顔を見せず、
『マリオストーリー』でもマリオが冒険に出ている間は、
家でずっと留守番役をしている脇役ぶりであったが、
『マリオ&ルイージRPG』ではマリオのパートナーとなります。
尤も、冒険の先々で「緑のヒゲ」、「頼りないヒゲ」呼ばわりされ、
名前すら覚えられていなかったり、
海を渡る際、マリオにハンマーで平べったく叩き潰され、
サーフボード代わりにされる
(しかもルイージは水面に顔をつけているので息継ぎが出来ない状態)
といった扱いを受けていました。
このシリーズの続編にあたる
『マリオ&ルイージRPG2』、『マリオ&ルイージRPG3!!!』でも活躍を見せましたが、
地味で臆病な面が強く押し出されています。
『ペーパーマリオRPG』では、エクレア姫を助けるために単身冒険に出ています。
しかし彼の勇姿はゲーム本編には収録されていません。
仲間の話を聞く限り、旅先で迷惑ばかりかけていたとのことです。
ただしエクレア姫は無事に救出しており、それなりに活躍していた模様。
彼の冒険の内容を書いた本『スーパールイージ』シリーズが
(かなり話を美化した上で)発売されており、
ベストセラーになっています。
『スーパーマリオ64』では出番はありませんでしたが、
リメイク版『スーパーマリオ64DS』では操作キャラとなり、
ゲーム中では64版に登場したスケスケマリオの能力を受け継いだ
「スケスケルイージ」に変身することが出来ます。
又、彼特有の能力として、短時間の水面歩行などもあります。
しかしゲーム中の解説(看板)によれば、
スケスケルイージは影が薄いから、
水面歩行は水に浮くほど存在が軽いから可能なのです。
又、同作品では「マリオさんの足を引っ張らないようにがんばって」(キノピオ達)、
「こんなカゲのうすいやつに捕まるなんて」(ウサギ)、
「ダメっぽいけどダメもとで頼んでおきます」(赤ボム)等と見下されています。
『スーパーペーパーマリオ』では、
ヨゲン書に書かれた予言の成否を左右する重要な人物として登場。
その為、ノワール一味に洗脳されたり、
↑ノワール伯爵
洗脳が解けた後はマリオ達の仲間となって同行しますが、
最後で再び洗脳される等、その立場は二転三転します。
洗脳されている間は自ら「ミスターL」と名乗り、
専用メカ「エルガンダー」と共にマリオ達の前に立ちはだかります。
↑ミスターL(左)とエルガンダー(右)
『スーパーマリオギャラクシー』では、
最初はファントムギャラクシーの館に幽閉されていますが、
↑幽閉されているルイージ
救出に成功した後、いくつかのパワースター探しを手伝ってくれるようになります。
しかし、約束通りパワースターを見つけ出し、手に入れているのはいいものの、
向かったギャラクシーから帰れなくなるという失態を犯しています。
後にルイージを救出し、彼が見つけ出したスターを受け取ると、
毎回マリオの後ろでちゃっかりポーズを決めるというお茶目な行動も見せます。
又、スターを120個全て集めると、ルイージをプレイヤーキャラとして使い、
ゲームをプレイする事も可能です。
性能の違いは、マリオよりジャンプ力が高く移動速度も速い、
滑りやすい、水中での息が長く続かない等、多々あります。
しかしシナリオはマリオのものと変わっていない為、
場面によってはルイージが同時に2人登場することとなりますが、
ルイージ本人はそれを「自分によく似た人」としか思っておらず、
ほとんど気に留めていません。